各研究会について

01.

スタディグループ筒井塾

・炎症と力のコントロール、包括歯科臨床の実践を目指すスタディグループ。

・JACDでは炎症のコントロール、咬合療法研究会では力のコントロールを中心に研鑽をつんでいる。

・北日本、関東、関西、九州に支部があり、それぞれの地域で継続した勉強が可能。また技工士部、衛生士部もあり、同じ方向を向いて医院単位での取り組みを行える。

・日本包括歯科臨床学会では認定医、認定技工士制度があり、同学会での認定取得が可能。またJACD、咬合療法研究会例会への参加や発表により 認定医・認定技工士の単位取得が出来る。

・スタディグループ筒井塾会員には会員カードを発行。また会員は10%引き料金で筒井塾のセミナーを受講できる。

・包括学会や他の筒井塾関連の催しに会員料金にて参加出来る。

02.

JACD

JACDは包括歯科治療を目指すべく筒井塾卒業生のフォローアップとして1988年に結成されたスタディグループです。
特徴として、確実な基本治療、基本手技を重要視しており、会員全員でエンド・ペリオ・形成・印象などベーシックな 一つ一つの手技を高めていく事を最大の目標としています。
JACDの源流である筒井昌秀先生は、多くの審美症例やインプラントも用いた全顎症例を残しましたが、そのすべてで高レベルの基本治療が行われていました。
その結果「longevity」を達成する事ができ、長期経過症例につながっています。
治療後に長期的に良好な結果を維持する事は、患者さんとの信頼関係を築く上で大変重要なことだと考えています。

技術の向上には継続した勉強、努力が必須です。一人で勉強を行う事には限界があります。お互いに切磋琢磨し、知識を分かち合い、 また親交を深める。そういった事が出来るスタディグループだと自負しています。
是非、JACDにご加入頂き、一緒に勉強をしていきましょう。

<活動内容>

3月、6月、12月の年3回、福岡で例会を行っており、1人以上の筒井塾講師・インストラクターが発表し、他の会員の方の発表も含めて 活発な質疑応答が行われます。また、不定期ではありますが、講演会形式のものやハンズオン・セミナー形式の例会の回もあります。
原則、例会には参加費は必要ありません。JACD会員スタッフの方、咬合療法研究会のみ所属の方も無料でご参加頂けます。

JACD会長 樋口琢善

03.

咬合療法研究会

咬合療法研究会は、2003年に発足しました。当研究会では、咬合は歯科臨床の根幹であると考えています。 さまざまな歯科疾患が発症する原因(崩壊の過程)を機能運動、顎口腔系にかかる力という観点から明確にし、的確に診断し、 治療することにより回復させていく(治癒への道)ことを目的に研鑚を積んでいます。
そのためには、「Top-DownTreatment」「Bottom-Up Treatment」の両方向からの視点が欠かせません。一歯単位の視点と、 全身の姿勢や顔貌所見を含めた生体の顎口腔機能を総合的に診る視点が必要となり、一般的なイニシャルトリートメントに態癖などの生活習慣の影響も含めた観点を、 会員の中で共有しています。また、機能運動を円滑に行うことができる顎口腔系が治療目標となるため、咀嚼運動や咬合力、 咬合接触面積などの客観的な評価のために、ME機器を積極的に活用しています。
人間は、年齢を重ねることによって腰や膝の関節に変化が生じるように、口腔内の歯牙や顎関節にも「生きていることによる変化が生じること」に着眼しています。 生体の加齢現象を踏まえた顎口腔機能の在り方に意識を持っていることも当研究会の特徴です。 このように、顎口腔系の健康と全身の健康との関連を探求することで、歯科医療の新たな一面を浮き彫りにすることも、当研究会の特徴です。

<活動内容>

当研究会は6支部(北日本、関東、関西、九州、技工、コ・デンタル)に分かれており、会員はどこかの支部、または複数の支部に所属して活動しています。各支部それぞれ年に3~4回の例会を開催しています。

咬合療法研究会 会長 倉田豊

04.

日本包括歯科臨床学会

2012年にJACDと咬合療法研究会の役員が協議し,二者を統合し研鑽することで,包括歯科臨床の科学的妥当性をより広く討議するために,日本包括歯科臨床学会を立ち上げることになりました.JACDと咬合療法研究会は、筒井塾の顎口腔の炎症の要素,力の要素を包括的な観点で診断し,最小の侵襲で最大の治療効果をあげることを目的とした,包括歯科臨床のコンセプトを継承するコース受講後のスタディグループです。
主にJACDでは炎症のコントロールを中心に,咬合療法研究会では力のコントロールを中心とした研鑽を重ねてきました.2011年にJACDは設立20周年,2013年に咬合療法研究会は10周年の節目を迎え,会員数もJACD250名,咬合療法研究会650名を超える規模に至りました.
この間,2003年に会員にとって成書となる『包括歯科臨床』(クインテッセンス出版),2004年に『イラストでみる筒井昌秀の臨床テクニック』(同),2010年に『態癖─力のコントロール』(同)が刊行され,そして2015年には包括歯科臨床における咬合療法の集大成ともいえる『包括歯科臨床II顎口腔機能の診断と回復』(同)が発刊され,大きな反響を得ています.またJACD,咬合療法研究会両会会員による様々な日本歯科医学会所属の学会発表や学会誌,雑誌などへの論文投稿,講演会活動を通して包括歯科臨床が周知されてきました.
初代の学会会長には上田秀朗先生(現日本学咬合学会会長)が就任され学会の創立期に組織の発展、充実に大変ご尽力いただきました。
また学会の核となる「日本包括歯科臨床学会誌」も刊行されています。
今後は,より信頼性の高い情報発信が可能となり、他の学会などにも包括歯科臨床の本質を科学する心をもって広く伝えていきたいと考えています。

<活動内容>

主な活動として年に1度の総会開催と学会誌の発行が挙げられます。

日本包括歯科臨床学会 会長 国賀就一郎